事業パイプライン
弊社が提供するパイプラインについてご紹介します。
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パイプラインとは
我々が提供するパイプラインには、次のものがあげられます。
(i) まず第一に POTELLIGENT®(ポテリジェント)技術(注)を付加されているヒト型化抗CD4抗体(IT1208)の種々疾患への適用をあげることです。
協和発酵キリンの独自技術であるPOTELLIGENT®(ポテリジェント)技術を施された抗体は通常の抗体に比べ、100倍以上のADCC活性(抗体依存性細胞障害活性)を有しています。 CD4陽性細胞が関与する種々疾患がターゲットとして挙げられます。
1. がん
がん自体、免疫不全状態を呈していますが、CD8陽性細胞が有するがん細胞殺傷機能を抑制している免疫不全を呈する状態はCD4陽性細胞の浸潤が原因の一つです。
その原因となっているCD4陽性浸潤細胞を除去するというアイデアの元に、がん撲滅を目指すものです。2. GVHD
血液がんの根治療法は骨髄移植ですが、GVHD(移植片対宿主病)と称する重篤な副作用が問題として、回避のための方策が開発されてきています。
免疫抑制剤では拒絶反応は回避できますが、がん殺傷機能まで抑制するため更なる改良が求められてきています。
問題を引き起こすCD4陽性細胞のみを除去するだけでGVHDを抑制しながら、がん対策も図れる手法としてヒト型化抗CD4抗体の有効性に期待が挙がっています。
3. 炎症
自己免疫疾患にも多数CD4陽性細胞が関与しているという知見、論文があり、今後この分野への展開も期待されるところです。4. 試薬
治療と診断が両輪として機能する事で医療に対するより良い貢献が期待され、近年はコンパニオン診断という言葉で表現されるようになっています。
この状況を具現化するための試薬開発も行います。5. その他
(現在準備中)
(ii) その他炎症性分子、ケモカイン・ケモカイン受容体をターゲットとした抗体医薬品の研究開発も次なるパイプラインとなっています。
(iii) 受託解析事業も行っており、製薬企業からの依頼に応えています。
(注) POTELLIGENT®(ポテリジェント)技術の詳細は、協和発酵キリン社のウエブサイトをご覧ください。
※ 協和発酵キリンウエブサイト (POTELLIGENT®(ポテリジェント)技術)